- 英単語学習は1日どのくらいやればいいの?
- 紙の単語帳と英単語アプリはどちらが効果的?
- 暗記が苦手で勉強が進まない・・・
- 英単語を覚えても英語力は伸びないってホント?
英単語学習を始めたい皆さん、効果的な学習方法がわからずに困っていませんか?
「単語帳と英単語アプリのどっちが効果的?」と迷っている方もいるかもしれません。
英単語の習得には、視覚や聴覚の活用と反復学習が重要です!

「英単語を覚えても英語は話せない」っていう声もあるよね?



直接的な効果はなくても、スピーキングに語彙力は欠かせません



他の英語スキルも上がるの?



もちろんです!
英単語の習得は、英語4技能を強化するための土台になりますよ
- 1日50~100単語の英単語を暗記すると記憶に定着しやすい
- 紙の単語帳でも英単語アプリでもOK。学習スタイルに合わせて選ぼう
- ただ英単語を覚えるだけでなく、イメージや発音といっしょに暗記すると効果的
- 英語4技能の習得に語彙力は必須!
英単語を習得するには、1日の学習時間よりも継続と反復が重要です。
英単語学習に特化したアプリでは、視覚的に英単語を記憶しやすくなるというメリットもあります。
英検1級レベルの英単語をマスターした私が「効率的な英単語を覚えるコツ」「目的&レベル別の英単語学習法」を詳しく解説します!
英単語をマスターすることの重要性


英単語を習得することの主なメリットは以下のとおりです。
- 英語4技能を効率的に強化できる
- ネイティブスピーカーの会話パターンを理解できる
- 英語資格試験で有利になる
英語4技能を効率的に強化できる
英語には、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4技能があります。
英単語の知識が不足していると、英語4技能の学習がうまく進まずに挫折してしまうことも・・・
基礎的な英単語を習得することで、以下のような効果が期待できます。
英語のスキル | 期待できる効果 |
---|---|
リスニング | 聞き取った内容を瞬時に理解できる |
リーディング | 初見でも文章の要点を把握できる |
スピーキング | 言いたいことを言語化しやすくなる |
ライティング | 豊富な語彙を駆使して文章を組み立てられる |
英語初心者が挫折してしまう理由には「英語が聞き取れない」「言いたいことを英語で言えない」などがあります。



知らない単語が聞こえてくるとパニクっちゃう・・・



「単語を知らない=聞こえない」のループにはまってしまいますよね
英単語を知っているだけでこれらの問題を解消できるので、まず最初に語彙力を強化するようにしましょう。
ネイティブスピーカーの会話パターンを理解できる
英単語を学ぶ過程で、コロケーション・イディオム・句動詞などを習得することが可能です。
これらを理解していれば、「ネイティブスピーカーが普段どんな英語を使っているのか?」が明確になります。
英単語の暗記は単調な作業だと思われがちですが、自然な英語を身に付けるための近道です!
コロケーション(collocation)
よく使われる一般的な単語の組み合わせ。
【例】do business (取引をする) / keep a promise (約束を守る) / fill in the form (用紙に記入する)
a combination of words in a language that happens very often and more frequently than would happen by chance (引用元:Oxford Advanced Learner’s Dictionary)
イディオム(idiom)
2~3の単語から成り、原義とは違った意味を持つ慣用句。
【例】rain cats and dogs (土砂降り) / double-edged sword (諸刃の剣) / ring a bell (ピンとくる)
a group of words whose meaning is different from the meanings of the individual words (引用元:Oxford Advanced Learner’s Dictionary)
句動詞(phrasal verb)
2~3の単語が組み合わさり、別の意味を持つ1つの動詞として機能するもの。
【例】carry out (実行する) / get over (克服する) / put up with (我慢する)
a verb combined with an adverb or a preposition, or sometimes both, to give a new meaning, for example go in for, win over and see to (引用元:Oxford Advanced Learner’s Dictionary)
英語資格試験で有利になる


TOEICや英検などの資格試験では、頻出単語を覚えていないと高得点を取得できません。
各試験に特化した英単語を覚える必要はありますが、日常的に英単語をインプットしておけば有利になります。
英検1級のような高度な試験では、英単語の知識なしには合格できないと言われるほど重要です。
英語資格試験 | 必要な単語の数 |
---|---|
TOEIC | 1回の試験で1万語程度 |
英検2級 | 約5,000語 |
英検準1級 | 約7,500~9,000語 |
英検1級 | 約10,000~15,000語 |
IELTS (スコア5.0~6.0) | 約2,000語 |
資格試験対策では、まず最初に単語をインプットしてから実践練習を行うと効率的です。
英単語を覚えられない人の特徴と間違った勉強法


英単語の暗記が苦手な方は少なくありませんが、コツを掴めば確実に自分のものにすることができます!
挫折しやすい原因ごとに対処法を紹介します。
一度に大量の英単語を覚えようとしている
英単語を暗記する際に重要なのは、無理のない範囲でこまめにインプットすること。
たとえば「1日に500単語ずつ覚える」という目標を立ててしまうと、記憶に定着する前に忘れてしまう場合がほとんどです。
毎日多くの英単語に触れることは重要ですが、単語帳や英単語アプリで集中的に覚える単語数は1日50単語程度にすると良いでしょう。



効率的に英単語を暗記するコツはある?



単語帳や英単語アプリの単元で区切って覚えると良いですよ。
アプリなら「1日3セットやる」というイメージです
英単語を丸暗記するだけで実用できていない


大量の英単語を覚えても、実際に使っていないとすぐに忘れてしまうもの・・・。
英会話やライティングでは、実際に発話したり書いたりした語句は自分の語彙として蓄積されます。
「英単語を暗記して終了!」ではなく、以下の方法で定期的にアウトプットするようにしましょう。
- AI英会話アプリでフリートークをする
- オンライン英会話や対面でスピーキング練習をする
- ChatGPTなどの生成AIに英語で話しかける
- 英語日記を書いてみる
- ディクテーションを行う
- 英単語テストや英語資格試験を受験して習得度をチェックする



いざ使おう!と思っても英単語が出てこないことがあるもんね・・・



「言えなかった」「書けなかった」単語を復習することで、完全に記憶できるようになります
アウトプットに役立つアプリや教材については、以下の記事で解説しています。
復習を怠っている
確実に語彙力を高めるためには、覚えにくい英単語を復習することが重要です。
単語帳の赤シートやアプリの復習機能を活用して、習得度をチェックする習慣をつけましょう!
有名な「エビングハウスの忘却曲線」に基づいて反復練習できるアプリもあり、忘れた頃に復習できる点が便利です。




紙の単語帳の場合でも、一通り学習した後にもう1周復習すると効果的。
「覚えたつもり」にならず、スキマ時間を活用して繰り返しインプットするようにしましょう!
最短で英単語を習得するコツ


英単語の習得にはコツがあります。
すべての方法を取り入れる必要はないので、覚えやすいと感じる方法を取り入れてみてください。
発音とセットでインプットする
音があると覚えやすい方には、聴覚を使った学習方法が最適です。
英単語・発音・発音記号をセットで覚えれば、知らない英単語でも発音できるようになります!
英単語アプリであれば発音を音声でチェックできるので、テンポよく暗記できて便利です。



紙の単語帳の場合はどうするの?



音声をダウンロードできるものが多いので、スマホに入れておくと良いですよ!
発音とセットで英単語を覚えると、以下のメリットを実感できます。
- リスニング力が身に付く
- 発音が良くなる
- 英単語のスペルを見なくても意味が浮かぶようになる
単語を発音すると添削してくれるアプリもあるので、用途に合わせて取り入れてみてください。
発音チェックにおすすめな「スピークバディ」の詳細については、以下の記事で解説しています。
英単語の視覚的なイメージで覚える
英単語の意味をイメージで覚えたい人には「画像検索」がおすすめ!
Google画像検索を使用すれば、文字や音声ではなく視覚的なイメージで英単語を記憶できます。





「spacecraft=宇宙船」と文字で覚えるよりもインパクトがある!
イメージで覚えた英単語は記憶に残りやすいと言われているため、知らない単語や覚えにくい単語を画像検索すると良いでしょう。
英単語アプリの中にも画像とセットで覚えられるものがあり、勉強自体が楽しくなるという効果が期待できます!
映像や実際の会話シーンと結び付けて記憶する


リアルな英語を楽しみたい方には、視覚と聴覚をフル活用した学習法がおすすめです。
YouTube動画や海外ドラマ、オンライン英会話などを利用して、会話ベースで英単語を習得しましょう。



英単語のストックがないと難しそう・・・



基礎英単語を習得している中上級者向けの学習法です
見たことがある動画やドラマであれば、会話の内容から英単語の意味を推測できます。
オンライン英会話などのリアルな会話では、うまく言えなかった英単語や講師に教えてもらったフレーズが記憶に残りやすい傾向にあります。
- 英語字幕/日本語字幕を表示できるかどうかを確認する
- 大まかな会話の内容を英語で理解できるものを選ぶ
- 身に付けたい英単語のジャンル(ビジネス・日常・旅行など)を絞る
【目的別】ポイントを絞った英単語学習法


英単語の数は膨大なので、目的に合わせて習得すると効果的!
以下の3つの目的別におすすめの学習法を紹介します。
- 資格試験対策
- スピーキング力強化
- ビジネス英語の習得
資格試験対策︰頻出単語の暗記と問題演習
英語の資格試験では、各試験の頻出単語をインプットすることが重要です。
たとえば、TOEICと英検では出題される英単語が大きく異なります。
まずは受験する試験の概要をチェックして、各試験に特化した単語帳やアプリを選びましょう。
英語資格試験 | おすすめの単語帳 | おすすめのアプリ |
---|---|---|
TOEIC® L&R TEST | ・銀のフレーズ ・金のフレーズ ・黒のフレーズ ・暗黒のフレーズ | ・abceed ・スタディサプリTOEIC対策コース ・リズダム ・santaアルク ・レシピー |
英検® | ・でる順パス単シリーズ ・「キクタン」英検シリーズ ・究極の英単語シリーズ | ・abceed ・リズダム ・英検公式-スタディギア for EIKEN ・英単語アプリ mikan |
資格試験では文法知識も必須なので、英単語と文法をセットでインプットすると効率的。
まずは基礎英単語の習得から始めて、文法問題に挑戦するという流れがスムーズです。
スピーキング力強化︰基礎的な英単語のインプット&アウトプット


資格試験とは異なり、英会話では基礎レベルの英単語を把握していることが重要です。
ネイティブスピーカーがよく使用する動詞を知っていれば、初心者でも言いたいことを言語化しやすくなります。
難しい英単語を覚えるよりも、以下のような基本動詞を重点的にインプットすると良いでしょう。
- go:行く/続ける/去る/~の状態になる 【例】Please go ahead. (進めてください)
- get:~に至る/得る/理解する/導く 【例】Let’s get down to business! (本題に入りましょう)
- make:作る/~させる/引き起こす 【例】Can I make a phone call? (電話してもいい?)
- have:所有する/~させる/食べる/経験する 【例】Have a lovely weekend! (素敵な週末を!)
- take:取る/(時間が)かかる/連れて行く 【例】Let’s take a break. (休憩しましょう)
- put:置く/加える/見なす 【例】You’d better put on a coat.(コートを着た方がいいよ)
- keep:保つ/~の状態にしておく/管理する 【例】Keep an eye on it.(目を離さないでね)
- do:する/役に立つ/進む 【例】I’ll do my best.(最善を尽くします)
YouTube動画やドラマ、実際の会話では、これらの動詞が頻繁に使われていることに気付くはずです。
基本動詞を一通り覚えたら、オリジナルの「単語/フレーズリスト」を作って発話練習をしてみてください。
言いたいことをスムーズに発話できるようになり、英会話のハードルが下がります!
ビジネス英語の習得︰コロケーションの習得とパラフレーズの練習
ビジネスでは、英文メールや資料の作成が必要になる場面が多くなります。
日本語のように表記を統一する文化とは異なり、英語ではバラエティに富んだ単語を使用するのが美徳。



同じ英単語を繰り返さないほうが良いってこと?



英語では「多様な英単語を使う=流暢」という感覚があるんです
コロケーションやパラフレーズの知識があれば、流暢な英語を使えるようになります。
パラフレーズ(paraphrase)
別の語句を使用して意味をわかりやすくする/同じ表現の繰り返しを避けること。
【例】As for…(~に関して言えば)→Regarding… / 男性の名前Tom→he
paraphrase (something) to express what somebody has said or written using different words, especially in order to make it easier to understand (引用元:Oxford Advanced Learner’s Dictionary)
最初からパラフレーズやコロケーションを意識するのは大変なので、語彙を増やす&流暢な英語を使いこなすという目的で行ってください。
単語帳や英単語アプリでチェックする場合は、類義語や例文を参照すると効果的です。
【英語レベル別】段階的な英単語学習法


英語レベルに合わせて、徐々に語彙力を高めていく学習法を紹介します。
初心者︰単語帳・英単語アプリで新しい英単語をインプット


初心者の場合は、新しい英単語を覚えることに専念しましょう!
単語の基本的な意味と使い方をチェックするには、紙の単語帳や英単語アプリが最適です。
用途に合わせて単語帳やアプリを1つだけ選び、まずは1周するようにしてください。
具体的な英単語の学習手順
1日50~100単語を目安に覚えると効果的です。
単語帳や英単語アプリの単元で区切ってもOK!
英単語アプリの場合は発音も一緒にインプットしましょう。
例文は主要な1文のみでOKです。
英単語アプリの場合は、復習機能を利用して習得度をチェックします。
単語帳の場合は、1単元が終わったタイミングで復習すると良いでしょう。
中級者︰リーディング&スピーキングアプリで応用練習


基本的には単語帳や英単語アプリで学習し、リーディングアプリやスピーキングアプリも併用すると良いでしょう。
基礎単語を一通り暗記してからリーディングやスピーキングを行うと、読みやすさや話しやすさがアップします。
応用練習することで英単語の定着度が上がるので、お気に入りのアプリでアウトプットしてみてください。
具体的な英単語の学習手順
初見の単語なら50単語、既知の単語なら100単語を目安に暗記しましょう。
発音&例文チェックは必ず行ってください。
1日15分程度で完了できるアプリが多いので、語彙力を試すつもりでトレーニングしましょう。
使用するアプリは目的や好みに応じて選べばOK!
学習中につまづいた箇所や苦手な英単語を復習します。
最低でも週に1回は復習するようにしましょう。
上級者︰ニュース記事や英英辞典で英単語を追究する


十分な語彙力が身に付いている上級者の場合、ネイティブの視点で英単語の語義や活用方法を学びましょう。
英英辞典や類語辞典でコロケーションやパラフレーズを学びつつ、英字新聞を読むと効果的!
ライティング力も高めたい場合は、英語日記やエッセイを書くこともおすすめです。



ただ単語を覚えるだけじゃなく、生の英語に触れると良いんだね!



そのとおり!
自然と語彙力が高まり、流暢な英語を使えるようになります
おすすめの辞書については、以下の記事もご覧ください。
英単語学習に関するよくある質問


英単語学習に関するよくある質問に回答します。
1日に学習すべき単語数はどのくらい?
学習時間や英語力にもよりますが、1日50~100単語を目安に暗記すると効果的です。
例文を含めると100単語以上の英単語に触れることになりますが、集中的に覚える単語数は限定したほうが良いでしょう。
1日に暗記する単語数の例
- 初見の英単語:1セット10問の単語テストを5セット(50単語)
- 既知の英単語:1セット10問の単語テストを10セット(100単語)
紙の単語帳と英単語アプリのどちらが効率的?
資格試験対策として英単語をインプットする際には、最初に紙の単語帳を読み込んだほうが良いケースもあります。
紙の単語帳には「書き込みができる」「解説が丁寧」などのメリットがあるので、じっくりと知識を習得したい方におすすめ。
スマホアプリの場合は、移動中や机に向かう気力がないときでもインプットできるというメリットがあります。
どちらが良いということはないので、ライフスタイルや好みに合わせて選べばOKです!
単語帳や英単語アプリは1つでも大丈夫?
まずは1冊の単語帳/英単語アプリをやり込むと良いでしょう。
網羅的に英単語をカバーしているものであれば1つでもOKですが、余裕があれば複数の教材を使うことをおすすめします。
英単語アプリのようなオンライン教材では、新しい単語が追加されていくというメリットも!
abceedのように複数の英単語帳を学習できるアプリもあるので、継続的にインプットしたい方に最適です。
発音記号も覚えたほうがいい?
時間と労力はかかりますが、発音記号を覚えることには多くのメリットがあります。
発音記号を知っていれば、リスニング&スピーキング学習をスムーズに進められるでしょう。
- 知らない英単語の発音を推測できる
- 発音が良くなる
- リスニング力が飛躍的に伸びる
- 英単語の区切り(シラブル)*¹ を意識して発音できるようになる
*¹ シラブルの例:「beautiful」は「beau・ti・ful」の3音節で構成されている。
私はYouTubeチャンネル「ドクターDイングリッシュ」で発音記号を覚えました。
初心者でも簡単に理解できるので、体系的に英語を習得したい方はぜひチェックしてみてください!
英単語を覚えても英語を話せないってホント?
英単語を覚えるだけでは英語を話せません。
しかし、英単語の知識なしに英語を話すことも困難です。
「良く使われる一般的な英単語を覚える」と「英語を発話する」の両方を行えば、確実に英語を話せるようになります!



覚えたら使う!を意識しよう
英語力を底上げするには英単語学習から始めるのがベスト!
今回は、「効率的に英単語を習得して英語力を底上げする方法」を解説しました。
この記事のポイントをまとめると・・・
- 1日50~100単語の英単語を暗記すると記憶に定着しやすい
- 紙の単語帳でも英単語アプリでもOK。学習スタイルに合わせて選ぼう
- ただ英単語を覚えるだけでなく、イメージや発音といっしょに暗記すると効果的
- 英語4技能の習得に語彙力は必須!
英単語学習は単調に感じられがちですが、自分に合った教材を使えば楽しく効率的にインプットできます!
まずは教材を1つ選び、1日50~100単語を目標に暗記してみてください。
今後の英語学習が格段に楽になり、あらゆる場面で英単語の知識が役立つはずです。