- 翻訳者にはどんな辞書が必要?
- 辞書がたくさんありすぎて何から揃えたら良いかわからない
- 無料で使える辞書はある?
- 電子辞書・辞書アプリ・紙の辞書のどれがオススメ?
- 現役翻訳者が使っている辞書を教えて!
翻訳学習者&翻訳初心者の皆さん、辞書選びに迷っていませんか?
英和辞典から類義語辞典まで幅広くラインアップされているので、どれを選ぶべきか迷ってしまいますよね・・・
ぺんさんはどうやって選んだの?
辞書の権威・高橋聡さんのオススメ辞書を一通り揃えました
プロのオススメなら安心だね!
はい!翻訳者は高橋さんのアドバイス通りに辞書を揃えるといいですよ
- 初心者であっても英和・和英・国語・類語・コーパス辞書を一通り揃えよう
- 最初から専門的な辞書を揃えるよりも汎用的なものを選ぶと使いやすい
- 無料で使える辞書もあるが、基本的にはサブスク/購入が必要
- 電子辞書や紙の辞書は使い勝手がイマイチ。辞書アプリがおすすめ!
- 翻訳業界の辞書の権威・高橋 聡さんの解説は必見!
私のおすすめは「オンライン辞書サービス」と「辞書アプリ」を活用することです。
翻訳者に辞書引きは欠かせないので、使いやすいプラットフォームをひとつ決めておくと便利。
今回は、初心者向けの辞書とオンライン辞書サービス/辞書アプリを紹介します!
高橋さんによる「辞書選びに関するQ&A」もあります!
翻訳初心者の辞書選びのポイント
どの媒体で利用できるか
オンライン辞書の普及に伴い、紙の辞書よりもスムーズに辞書引きできるようになりました。
オンライン辞書や辞書アプリでは、サブスクすると同じ媒体で複数の辞書を使えるというメリットもあります。
CD-ROMの場合はその都度パソコンにインストールする必要がありますが、オンライン辞書や辞書アプリではその手間もかかりません!
パソコン上でまとめて辞書引きできるのは便利だね
辞書を利用できる各媒体については、ランサムはなさんのYouTubeチャンネルで高橋さんが詳しく解説されています。
辞書サービスと辞書アプリの説明
記事の後半で紹介します!
おすすめのオンライン辞書サービス/辞書アプリは信頼できる辞書であるか
オンライン上には無料で使える辞書がたくさんあります。
しかし、「出典元が不明確/最新版に改訂されていない」といった信頼性の乏しい辞書も存在します。
言語のプロとして翻訳をするうえで、信頼性の高い辞書を使うことが重要です!
たとえば、オンラインで利用できる無料辞書の情報は玉石混交なので注意が必要です。
- goo辞書
- 英辞郎 (無料版)
- Weblio
用途にあった辞書であるか
一言に「英和辞典」と言っても、学習者向けの辞書や専門用語に強い辞書など多岐にわたります。
さらに、翻訳分野によっても選ぶべき辞書が違ってきます。
初心者のうちは汎用的な辞書から揃えて、徐々に必要なものを追加していくとよいでしょう。
最初から専門的な辞書を揃える必要はないんだね
学習者向けの辞書は文法の解説も詳しいので、最初に買う辞書としてもおすすめです
プロが愛用中!翻訳初心者におすすめの辞書10選
今回は、最低限揃えておきたい辞書だけをピックアップして紹介します。
私は何から揃えるべきかまったくわからなかったので、ベテラン翻訳者である高橋聡さんのブログを参考に辞書を揃えました。
英和辞典 | ①大修館 ジーニアス英和辞典 第6版 ②小学館 ランダムハウス英和大辞典 第2版 ③ビジネス技術実用英語大辞典 V6 |
和英辞典 | ④研究社 新和英大辞典 第5版 ⑤プログレッシブ和英中辞典 第4版 |
国語辞典 | ⑥三省堂 大辞林 第四版 ⑦大修館 明鏡国語辞典 第三版 |
英英辞典 | ⑧Longman Dictionary of Contemporary English |
類語辞典 | ⑨小学館 使い方の分かる類語例解辞典 |
コーパス検索サイト | ⑩KOTONOHA「現代日本語書き言葉均衡コーパス」 少納言 |
これらのおすすめ辞書を一つずつ解説していきますが、私が使っている辞書媒体を赤字でハイライトしているので参考にしてください。
以下の動画では高橋さんが「初心者におすすめの辞書」を紹介されていますので、こちらもぜひご覧ください!
高橋聡さんのおすすめ辞書
「翻訳学校フェロー・アカデミー」と「「アメリア」については以下の記事で詳しく解説しています。
最初に揃えたい英和辞典
おすすめ①ジーニアス英和辞典 第6版
利用できる媒体 | ・書籍: 3,960円 ・CD-ROM (EPWING: 17,600円 LogoVista: 17,600円) ・アプリ (物書堂: 10,800円/LogoVista: 10,000円) |
カテゴリ | 学習者向け |
出版元 | 大修館書店 |
出版年 | 2022年 |
収録語数 | 約10万6,000語 |
ジーニアスは学習者向けの辞書なので、とにかく用法・用例・文法の解説が詳しいのが特長です。
基本的な語義や語釈を確認するだけでなく、正しい使い方をチェックしたい時にオススメ!
初心者の時はジーニアスが一番役に立ちました!
オンラインでも購入できますが、CD-ROMや書籍でも手に入るのが嬉しいポイントです。
おすすめ②ランダムハウス英和大辞典 第2版
利用できる媒体 | ・書籍: 15,840円 ・オンライン辞書 (ジャパンナレッジ) ・アプリ (物書堂: 6,200円) |
出版元 | 小学館 |
出版年 | 1993年 (電子版は2001年に改訂) |
収録語数 | 約34万5,000語 |
ジャンルを問わず、さまざまな専門用語を検索できる辞書です。
基本動詞の語義も豊富なので、「こんな訳し方があったのか」という発見があるはず!
私はIT用語を調べたい時によく引いています
紙の辞書は値段が高めなので、こだわりがなければジャパンナレッジか物書堂で使うのがおすすめです。
おすすめ③ビジネス技術実用英語大辞典 V6
利用できる媒体 | ・CD-ROM (EPWING: 12,320円) ・オンライン辞書 (ジャパンナレッジ: JKパーソナル+Rコース) |
出版元 | プロジェクトポトス |
出版年 | 2018年 |
収録語数 | 英和: 約25,730語/和英: 約27,770語/用例: 約11万件 |
現役翻訳者・海野文男さんと海野和子さんによる辞書で、翻訳者独自の視点で実用的な訳語がチョイスされています。
「うんのさんの辞書」と呼ばれ、多くの翻訳者が愛用しています。
基本の英和辞典とあわせて使うと効果的です!
実務でそのまま使えそうな訳語が厳選されており、とにかく用例が豊富なのが最大のメリットです!
最初に揃えたい和英辞典
おすすめ④新和英大辞典 第5版
利用できる媒体 | ・書籍: 23,100円 ・CD-ROM (LogoVista: 17,600円) ・アプリ (物書堂: 14,800円 LogoVista: 14,800円) |
出版元 | 研究社 |
出版年 | 2003年 |
収録語数 | 見出し語: 約13万語/複合語: 10万語/用例: 25万件 |
日英翻訳者だけでなく、英日翻訳者にも愛用者が多い和英辞書です。
高橋さんのブログで「逆引きできる」ことを知り、私は英和辞典や国語辞典のように活用しています。
日本語の信頼性が高いのもポイントです!
おすすめ⑤プログレッシブ和英中辞典 第4版
利用できる媒体 | ・書籍: 3,850円 ・CD-ROM (LogoVista: 17,600円) ・アプリ (物書堂: 14,800円 LogoVista: 14,800円) |
出版元 | 研究社 |
出版年 | 2003年 |
収録語数 | 見出し語: 約13万語/複合語: 10万語/用例: 25万件 |
私は日英翻訳をやらないので、主に英文メールや英文資料を書く時に使っています。
個人的によいと思う点は「接続詞や副詞の語義を素早く調べられる」こと。
基本的な語義をざっと調べたい時に便利です
語義も用例もさほど多くはありませんが、シンプルで使いやすい点がおすすめです。
最初に揃えたい国語辞書
おすすめ⑥大辞林 第四版
利用できる媒体 | ・書籍: 8,259円 ・CD-ROM (LogoVista: 9,900円) ・オンライン辞書 (DONGRI: 4,280円/3年利用料) ・アプリ (物書堂: 4,400円 LogoVista: 4,400円) |
出版元 | 三省堂 |
出版年 | 2019年 |
収録語数 | 25万1,000語 |
「大辞林」は、翻訳者だけでなく日本語を扱うすべての人におすすめできる辞書です。
私は校正者時代にもこれを愛用していましたが、用例が多い&新語・新語義への対応が早い点が気に入っています。
現代の語義から順に掲載されているから引きやすいね
たとえば、「上る・登る・昇る」の使い分けについて、わかりやすい用例とともに解説されています。
おすすめ⑦明鏡国語辞典 第三版
利用できる媒体 | ・書籍: 3,300円 ・オンライン辞書 (DONGRI: 1,100円/1年利用料) ・アプリ (物書堂: 3,400円) |
出版元 | 大修館書店 |
出版年 | 2020年 |
収録語数 | 約3,000語 |
私が今でも最もよく使っている辞書です。
無意識のうちに誤った日本語を使っていることもあるので、正しい日本語を確認するためにはこれがおすすめ!
校正者時代からずっと愛用しています。読み物としてもおもしろい!
文法的な解釈や用法のほかにも、漢字の使い分けなどが厳しく定義されています。
最初に揃えたい英英辞典
今回紹介する英英辞典はオンラインで無料で使用できます!
おすすめ⑧Longman Dictionary of Contemporary English (LDCE)
利用できる媒体 | オンライン辞書: 無料 |
出版元 | Longman |
Longmanは最初に使う英英辞書としておすすめです。
日本人の私たちにも理解しやすい簡単な英語で書かれているので、英語の語義を直感的に理解できます。
類語やコーパス検索による例も見やすく表示されています
語義を突き詰めて考えたい場合には不向きですが、最初はこれだけでも十分でしょう。
最初に揃えたい類語辞典
おすすめ⑨使い方の分かる類語例解辞典
利用できる媒体 | ・書籍: 3,520円 ・オンライン辞書 (goo辞書: 無料/ジャパンナレッジ) |
出版元 | 小学館 |
出版年 | 2003年 |
収録語数 | 約25,000語 |
類語辞典は日本語表現の幅を広げるために必要です。
うまい言い回しが思いつかない時や日本語の語義を再確認したい時にも役立ちます!
goo辞書では無料で使えるんだね!
最初の1冊はこれでOKですが、慣れてきたら類語辞典のバリエーションを増やすとよいでしょう。
便利なコーパス検索サイト
コーパス検索サイトは無料で使えるものを紹介します!
おすすめ⑩「現代日本語書き言葉均衡コーパス」 少納言
利用できる媒体 | オンライン辞書: 無料 |
出版元 | KOTONOHA |
コロケーション (単語と単語の適切な組み合わせ) を検索すると、より自然な日本語表現がわかります。
少納言は無料で使えるコーパス検索サイトでありながら、検索の柔軟性が高いのがポイント!
「名詞+助詞」で検索してみるとどうかな?
名詞や動詞単体ではもちろん、助詞などを付けて検索できるのが便利です。
サブスクしたいオンライン辞書サービス&アプリ
効率的に翻訳するには、パソコン上で辞書引きができる辞書サービスやスマホやタブレットで使える辞書アプリが便利!
私はCD-ROMを購入して使用していましたが、今では以下の2つだけで十分だと感じています。
おすすめの辞書サービス: ジャパンナレッジ
ジャパンナレッジ (JK) は、英語辞典から百科事典まで多数の辞書を串刺し検索できるオンライン辞書サービスです。
検索画面が使いやすく時短になるので、使いたい辞書が2冊以上ある場合は登録してもよいでしょう。
有料登録が必要ですが、私は「うんのさんの辞書」が使えるので課金しています!
コース名 | 会費 |
JKパーソナル | 月会費: 1,650円 (月払い・毎月自動更新) 年会費: 16,500円 (年間契約・一括払い) |
JKパーソナル+R | 月会費: 2,200円 (月払い・毎月自動更新) 年会費: 22,000円 (年間契約・一括払い) |
「うんのさんの辞書」はJKパーソナル+Rで利用できます
おすすめの辞書アプリ: 物書堂
物書堂はiOSとMac OSに対応した辞書アプリです。
PC・タブレット・スマホで使用でき、手持ちの辞書を一箇所で引けるのが最大のメリット!
2024年4月現在ではWindowsやAndroidに対応していないので、私はiPadにインストールして使っています。
今回のおすすめ辞書がほとんど揃っちゃうね!
欲しい辞書だけ単体で購入できるので、追加で購入する際にも便利です。
翻訳者の辞書選びに関するFAQ
今回は、翻訳学習者&翻訳初心者30人を対象に「辞書に関するお悩み」をヒアリングしました。
その中でも特に多かったお悩みをピックアップし、高橋さんにアドバイスをいただきました!
- 翻訳を勉強している
- 翻訳初心者である (仕事を受注したことがない)
- 収録語が多い辞書ほどよいでしょうか?
-
専門用語や特殊な語彙、歴史的な言葉を知りたい場合なら、収録語の多さが意味をもつこともあります。英語でも国語でも、それが大辞典の大きな役割のひとつです。
しかし、どんな辞書にも「個性」があり、収録語数はその個性の一部にすぎません。簡潔にいうなら、「大は小を兼ねない」ということです。収録語数が少ない英和学習辞典や小型国語辞典に載っている情報こそ、翻訳者は読み取って活用しなければなりません。
そもそも、収録語数というのは項目の数え方しだいでまったく違ってしまいます。たとえば、英辞郎は収録語数を「100万語以上」と謳っていますが、ハイフンの有無が違うだけで別と数えているため、実質はその何分の1かにすぎません。 - ネット検索で事足りると思うのですが、辞書は必要ですか?
-
ネット検索で事足りると思っているうちは、その程度の翻訳から先には進めないはずです。
ネット検索にはもちろん利点もありますが、なにしろ情報が玉石混淆ですし、まったくの「ゴミ情報」も増え続けています。
その情報の確かさを担保するには、信頼できる確実な情報が欠かせません。それを提供してくれるのが辞典・事典(その他の出版物)です。
もちろん、辞典・事典とて無謬でも万能でもないので、その情報を使う最終的な判断は翻訳者ひとりひとりの責任になります。それでも、辞典や事典は編纂者・編集部と各執筆者がそれぞれの自負と矜持をもって作り上げているという点は重要です。これから生成AIが主流になっても、この基本は変わりません。 - 出版年が古い辞書は役に立ちませんか?
-
古いといっても、それほど古くない辞書はできるだけ残しておくことをおすすめします。改版に伴う語釈の違いが参考になる場合もあるからです。
たとえば『リーダーズ英和』は、第3版(2012)があっても第2版(1999年)は捨てないように。また、学習英和辞典は編集方針の変更で語法の説明や注意事項が大きく変わることがあるので、やはり旧版も利用価値があります。
一方、極端に古い辞書については、通常の翻訳業務であれば使う場面はまずありませんが、古い時代に書かれた文章や古い時代を描いた文章を翻訳するとき必要になることがあります。私は、ある語句や語釈が「どの版から載ったのか」を調べることも多いので、版ごとに存在価値があります。 - 日本語の語彙を増やすために「広辞苑」は必要ですか?
-
語彙を増やすという目的なら『広辞苑』に限定する必要はないでしょう。『広辞苑』は、百科項目も古語も載っていて、日本を代表する中型国語辞典であることは確かです。
しかし、それはつまり「万人にとって利用価値が高い」ということであって、私たち翻訳者の用途に限っていうなら必須ではないと私個人は考えています。語義の掲載が歴史順なので、日常使いに向いているとは限らず、翻訳するうえで必要な情報も載っていないことが多いからです。
翻訳者に必要なのは、訳出に活かせるような語釈、言葉の使い方(語法、文型、コロケーション、用例など)、類語の使い分けなどであり、そういう情報に関しては小型国語辞典のほうが詳しかったりします。 - 英辞郎やWeblioを使うことをどう思われますか?
-
まず、それぞれの正体を理解しておく必要があります。「英辞郎」はユーザーから送られた情報をもとに編集されているサイト、「Weblio」は既存の各種辞書データを集めたポータルサイトです。
したがって、「英辞郎」はレアな語義や新語が見つかることもある反面、特定の文脈に限られた訳語や説明がそのまま掲載されていることもあります。こういう精査の有無こそ、編集部で編纂される本来の辞書との最大の違いです。
その限界を知ったうえで、他の辞書にない情報の手がかりにするのはよいと思います。「Weblio」を使うなら、必ず出典を確認してください。出典がWeblio自身のデータであったり、個人サイトだったりする情報は基本的に信用できません。 - 辞書はどのくらいの頻度で買い替えるべきですか?
-
翻訳に使う定番辞書(20~30点くらい)であれば、最新版が出たら必ず入手すべきです。辞書は商売道具なのですから、翻訳に携わる以上は当然の投資と考えてください。
といっても、今では最新版がそもそも出ないケースも増えています。三大英和辞典の新版が出る見込みはかなり低く(その分、研究社はオンラインのKODで更新を続けています)、これからも刊行されそうなのは英和学習辞典や中型・小型の国語辞典くらいです(オンラインのみに移行というスタイルも増えそうです)。
ただし、「古い辞書」の話でもお伝えしたとおり、古い版は捨てないことです。商売道具として、辞書は「買い換える」ものではなく「買い足し」ていくものだと考えましょう。
古い辞書を捨てちゃってた・・・
翻訳者の「商売道具」として大切に使いたいですね
【辞書選びはプロに学べ!】翻訳初心者は基本の辞書から揃えよう
今回は、これから翻訳を始める人&翻訳初心者向けにおすすめ辞書&辞書環境を紹介しました。
この記事のポイントをまとめると・・・
- 最初のうちは基本的な辞書を一通り揃えよう
- 使いやすく汎用的な辞書から揃えて、必要に応じて追加するのがおすすめ
- 辞書を揃えるためにはサブスク/購入が必要。無料のオンライン辞書には注意が必要
- 電子辞書やCD-ROMよりもオンライン辞書サービスや辞書アプリの方が使いやすい
- 高橋さんのアドバイスにあるように「商売道具」として辞書を大切に使おう!
多数の辞書の中から自分に合ったものを見つけるのは大変ですが、今回おすすめした辞書や現役翻訳者おすすめの辞書から揃えてみてください。
辞書は翻訳者の必須アイテムなので、辞書引きを楽しみながら翻訳スキルを強化しましょう!