【翻訳者にTOEICは必要】900点ホルダーは仕事獲得や昇進に有利!

翻訳者にはTOEIC900点が必要
  • 翻訳力とTOEICスコアって関係あるの?
  • 翻訳者を目指す人のTOEICスコアはどのくらい?
  • 翻訳者がTOEIC900点を取るメリットは?
  • 900点ホルダーは仕事や昇進のチャンスが増える?

翻訳者を目指している皆さん、TOEICの重要性に疑問を感じていませんか?

「TOEICは意味ない!」という意見もあるので、受験を迷っている人もいるかもしれません。

翻訳者に必要なTOEICスコアの目安は900点」と言われていますが、実際にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ちび

たしかに翻訳者のTOEICスコアは高いよね

ぺんさん

800点を超えている人が多いですね

ちび

仕事獲得にも関係あるの?

ぺんさん

仕事獲得や昇進に有利になることが多いんです!

この記事を読むとわかること
  • TOEIC900点は英語力を証明できる強力な武器!
  • 翻訳学習者の平均TOEICスコアは全体の平均より高い
  • 900点あればトライアルで足切りされる心配なし
  • 900点ホルダーは翻訳会社からの信頼を得やすい
  • TOEICスコアは仕事獲得&昇進にも有利

この記事では、現役翻訳者や翻訳会社の口コミを検証し、翻訳者が900点を取得するメリットを解説します。

TOEIC955点を取得している私の実体験に基づき、仕事獲得や昇進におけるメリットも紹介します!

産業翻訳者です
ぺんさんの実績
  • 未経験から1年で10社の翻訳トライアルに合格
  • 英→日リード翻訳者として月収50万円を維持
  • TOEIC 955点
  • 校正者としての実務経験あり
目次

翻訳者にTOEIC900点が必要な理由

「TOEICスコアが高くても翻訳はできない」という声もありますが、

TOEIC高得点を取れる英語力なくして翻訳はできません

「翻訳者は900点以上取るべき」と言われている理由はここにあります!

TOEICスコアと翻訳力との関係性

以下は、TOEIC® LISTENING AND READING TESTのスコアと英語力 (リーディング&リスニング) の対応表です。

スクロールできます
TOEICスコアリーディング&リスニングのレベル
400点未満中学英語をかろうじて理解できるが、ごく簡単な英文に限られる。
ネイティブの会話スピードについていくのは難しい。
400~495点高校英語を理解できるが、大学入試レベルの英文の理解が曖昧である。
聞き取りが可能なのは簡単な単語に限られる。
500~595点大学入試レベルの英語を理解でき、やや複雑な構文も理解できる。
簡単な構文であれば、聞き取りと大まかな意味の把握が可能。
600~695点文法を一通り理解したうえで複雑な構文を理解できる。
細部まで理解するのは難しいが、ある程度長い文も聞き取れる。
700~795点語彙力や構文解釈能力が高く、複数の情報をまとめて処理できる。
聞き取りにくい音を認識し、センテンス単位で意味を理解できる。
800~895点高度な単語や長文の構造を解釈し、意図を汲み取ることができる。
ネイティブ特有の発音に対応し、長文であっても意味を把握できる。
900~990点語彙力・構文解釈能力がいずれも高く、推測を交えて意図を解釈できる。
会話の細部まで聞き取り、英語を英語で解釈できる。
注) このレベルは、TOEIC実施団体および各関連機関が公開している英語力の目安をもとに、独自の基準で設定したものです。
あくまで目安としてご参照ください。

900点以上の項目に注目してみると、

  • 語彙・英文解釈能力が非常に高い
  • 英文の意図を柔軟に解釈できる
  • リスニングスキルも高く、長文の聞き取りや理解にストレスを感じない

ということがわかります。

翻訳では「複雑な長文を解釈して意図を汲み取る」ことが求められるので、TOEIC900点の取得がかなり有利になります!

字幕翻訳ではリスニングスキルも重要なので、「難なくネイティブの会話を聞き取れること」がアドバンテージになりますね。

ちび

900点あれば難しい構文も理解できるんだね!

TOEIC L&R TESTの詳しい解説&おすすめアプリと教材については、こちらをご覧ください。

TOEIC900点の難易度と翻訳学習者のスコア

TOEIC900点の難易度はどのくらい?

TOEIC900点を取ることで高い英語力をアピールできますが、実際にはどのくらい難しいのでしょうか。

IIBC*¹ 公開のTOEICスコアと比較するために、翻訳学習者100人を対象としたアンケートを実施しました。

アンケートの対象者
  • 翻訳を勉強している/勉強しようと思っている
  • 翻訳者を目指してトライアル*² を受験している
  • トライアルには合格したが、仕事を受注できていない

*¹ 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会。TOEICテストの実施団体
*² 翻訳会社が実施する入社テスト

TOEIC受験者のスコア分布

IIBCではTOEIC受験者全員のデータを公開しています。

まずは、全体のスコア推移を見てみましょう!

2022年度の公開テストおよびIPテストのデータ。構成比(%)は四捨五入しているため、100にならない場合もある。

グラフからわかるように、TOEIC900点以上を達成している人の割合は全体の5%以下となっています。

平均スコアは608点なので、900点超えのハードルが高いことがわかります。

翻訳学習者100人のスコア分布

翻訳学習者の平均スコアは755点でした。

母数は大きく異なりますが、受験者全体の平均スコアと比較して翻訳学習者の平均スコアが高いと言えるでしょう。

900点以上を達成している人の割合もかなり高くなっています。

ぺんさん

スキルアップのためにTOEICを受け続けている人も多いです

私は翻訳講座の受講基準を満たすためにスタディサプリのTOEIC対策コーチングを受けました。

3か月で650点→835点、さらに3か月で900点超えを達成できたのはスタサプのおかげです!

「スタディサプリパーソナルコーチプラン」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

一般的なTOEIC900点のイメージ

SNSの投稿にも注目してみましょう。

TOEIC900点のレベル感に関する投稿が多く、特にTOEIC学習者の間で話題になっています!

多くの人がSNSでスコアを公開していますが、「900点の壁は厚い」という声が目立ちます。

英語の仕事をするためのスタートラインとして、900点取得を目指している人が多いようです。

翻訳の仕事獲得におけるTOEIC900点の優位性

翻訳会社ではTOEIC900点をどのように評価しているのでしょうか?

トライアル受験」「仕事獲得」「昇進昇給」におけるメリットを見てみましょう。

翻訳会社の視点から見たTOEICスコア

基準としてTOEICスコアを設定している会社がある一方で、「特に重視しない」と明言している会社もあります。

しかし、トライアル受験基準をTOEIC850点などに設定している会社が多いので、高得点が有利になることは間違いありません!

たとえば、大手翻訳会社の十印では明確な基準を設けていませんが、「TOEIC高得点が英語力の証明になる」と述べています。

TOEICの点数だけで翻訳者を評価することはできません。TOEICはあくまで、基本的な英語力を測るひとつの指標です。

一方で、TOEICの高得点が翻訳者にとって無駄になるわけではありません。900点を超えるような高得点であれば、少なくとも翻訳者としてスタートラインに立てる英語力を有している証明になります。

株式会社 十印のウェブサイトより引用

TOEIC高得点を条件とする翻訳求人の例

翻訳会社によって提示条件は違いますが、TOEICスコアで足切りしている会社もあります。

例として、翻訳情報ポータル「アメリア」の求人を見てみましょう。

求人の検索条件
  • 翻訳関連業務(マネージャ・コーディネータ職は除く)
  • 英↔日の実務/出版/映像翻訳
  • 2023年12月時点で応募可能になっている

上記の条件にヒットした求人は101件で、59件の求人でTOEICスコアが規定されています。

規定されているTOEICスコア求人件数
800点以上33件
850点以上16件
900点以上8件
950点以上2件
規定なし42件
2023年12月時点のデータに基づいています。

規定がない場合でも、ほとんどの求人で「翻訳経験3年以上」といった条件が設定されています。

\ 会員価格でTOEIC IPテストも受けられます /

2023年の翻訳求人の動向については、こちらの記事もご覧ください。

案件受注とキャリアアップの可能性

求人に応募しやすくなるだけでなく、TOEIC900点は案件の受注や昇進にも有利です!

優先度の高い翻訳案件をもらえる

翻訳会社では、案件を優先順位付けして依頼を出すことがあります。

たとえば、品質重視のプロジェクトは信頼できる翻訳者に依頼するといった感じです。

「TOEIC900点だから仕事をもらえる」ということではありませんが、優遇されるチャンスが増えます!

ぺんさん

私も「900点以上あれば英語力は問題ないでしょう」と言ってもらえた経験があります

ちび

初心者は特に自分のスキルをアピールできるね

単価交渉がしやすくなる

契約時に、会社側から「1ワード当たりの希望単価は?」と聞かれることがあります。

翻訳経験が浅いと強気の交渉は難しくなりますが、900点以上のTOEICスコアは一つの交渉材料になるはずです。

所有資格を判断基準にしている会社もあるので、高単価で契約できるチャンスが広がります!

昇進のチャンスが増える

ある程度の経験を積んで翻訳品質を認めてもらえると、昇進の提案をもらえる場合があります。

私がリード翻訳者 (翻訳チームのリーダー) に昇進した際には、以下の条件を提示されました。

ある翻訳会社におけるリード翻訳者の条件
  • TOEIC900点以上/英検1級レベルの英語力がある
  • 訳文の意図を理解し、自然な日本語で翻訳できる
  • エラーが少なく、日々翻訳品質の向上に努めている

翻訳品質はもちろんですが、TOEICスコアが昇進のカギになるケースも多いんです!

私が昇進して月収50万円を達成するまでの経緯については、こちらの記事もご覧ください。

TOEICは翻訳者にも必要!900点を目指そう

今回は、TOEICに関するデータや私の実体験をもとに「翻訳者にTOEIC900点が必要な理由」を解説しました。

この記事のポイントをまとめると・・・

  • 翻訳者として英語力を証明するならTOEIC900点を目指すべき!
  • 翻訳学習者はTOEICスコアが高い傾向にある
  • 900点あればトライアルの条件をクリアできる
  • TOEICスコアは翻訳力にも関係している
  • 900点を武器に仕事獲得&昇進できるチャンスは多い

翻訳者として安定的に仕事を受注するために、ひとつの基準としてTOEIC900点を目指してみてくださいね。

翻訳者にはTOEIC900点が必要

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